口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスとは、ウイルスが原因の感染症です。
ヘルペスウイルスが原因となり、くちびるの周りに痛みを伴う水ぶくれができる病気です。
症状が出ていない場合でも。60代以上の場合であればほとんどの方が感染していると言われています。
別名熱の華や風邪の華と呼ばれることもあり、このお名前で知っている方もいるかもしれません。
原因
単純ヘルペスウィルスが付着した手指や皮膚のただれた部分に触れることで感染し、唾液から感染することもあります。
風邪を引いた時、疲れた時、ストレスがかかったことが引き金となりなり、唇の周りにみずぶくれができます。
初めての感染が子供の頃の場合は軽症なことが多いですが、大人になってから初めて感染した場合、重症化しやすくなると言われています。
初めて感染した場合と再発の場合によって症状が異なります。
また、大人になって初めて感染した場合、次のような症状が見られます。
- 唇や口の周囲に5mm程度の水疱ができる
- 発熱
- リンパ節が腫れる
再発の場合は次のような4つの段階分かれて発症します。
- ヒリヒリ、チクチクとした違和感があり、かゆみを感じる
- 患部が赤く腫れる
- 水疱ができる
- かさぶたができる
再発の場合は症状が治まるまでおおよそ10日から14日程度かかります。
治療法
治療法としては薬物療法が一般的です。
外用薬 | ・アシクロビル ・ビダラビン |
過剰になっている免疫反応を抑えるために使用する。 ステロイド外用薬や免疫抑制外用薬の2種類ある。 |
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外用薬 | ・アシクロビル ・塩酸バラシクビロビル |
皮膚症状とウィルスが増えることを抑えるために使用する。 |
基本的には上記の薬を用いて治療しますが、場合によっては点滴(アシクロビル・ビダラビン)による治療を行うこともあります。
- 初感染で重症化している場合
- 免疫不全の基礎疾患がある場合
- アトピー性皮膚炎の方がカポジ水痘様発疹症を合併している場合
現代医学において口唇ヘルペスは、ウィルスの消滅をすることはできず、症状を和らげるためには初期療法を行うことが重要であり、抗ウイルス薬の使用と日常のケアによって、再発を予防することは可能です。