※当院での美容外用薬処方は長谷川先生勤務日【月曜・火曜・水曜】のみ診察が可能です。予めご了承ください。
ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは、しみの改善に役立つとされています。 ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑えることで、しみを薄くする効果が期待されています。また、メラニン生成を担うメラノサイトの活動を抑制する働きもあり、しみ予防にも効果が見込まれます。
ハイドロキノンの主成分である「ヒドロキノン」は、イチゴ、麦芽、コーヒーなどに含まれる天然の化合物です。海外では古くから化粧品として利用されてきました。近年、日本国内でも「ヒドロキノン」を含む化粧品が販売されるようになりましたが、市販の化粧品の多くは低濃度です。効果をしっかり感じたい方や副作用のリスクを最低限にしたい方は、皮膚科医が処方する医薬品の利用をお勧めします。
ハイドロキノンの効果
一言で「しみ」といっても、さまざまな種類があります。 ハイドロキノンは、以下のようなしみに対して効果が期待できます。
ハイドロキノンの副作用
ハイドロキノンを使い始めた初期には、肌に赤みが出たり、ヒリヒリとした刺激を感じたりすることがあります。これはハイドロキノンが引き起こす刺激によるものです。これらの症状が見られた場合には、使用頻度を減らすか、しばらく使用を控えることが推奨されます。それでも症状が収まらない場合は、当院の皮膚科専門医までご相談ください。
ハイドロキノンの使い方
毎晩の洗顔後にスキンケアを行ったあと、1日1回、患部に塗るようにしてください。
ハイドロキノン使用時の注意事項
- 日焼け対策：ハイドロキノンを使用中は特に紫外線に注意が必要です。紫外線の影響を受けやすくなり、しみが濃くなる可能性があるため、外出時には日焼け止めをしっかり塗るなどの紫外線対策を行いましょう。
- アレルギーの可能性：使用中に赤みやかゆみなどのアレルギー反応が発生することがあります。そのような場合は直ちに使用を中止してください。
- 保管方法：ハイドロキノンは温かい場所を避け、冷蔵庫などの冷暗所での保管が推奨されます。
- トレチノインとの併用：しみの治療においては、ハイドロキノンの単独使用ではなく、トレチノインとの併用でより高い効果が期待できます。ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑制し、トレチノインはそのメラニン色素を外に排出する役割を果たします。これにより、しみの改善がより効果的になります。
トレチノインとは
トレチノインは、ビタミンA（レチノール）の誘導体であり、アメリカではしわやにきびの治療薬としてFDA（アメリカ食品医薬品局）に認可されている医薬品です。この成分は、皮膚のターンオーバーを促進し、皮膚の深部に存在するメラニンを外部に排出することを助けます。市販の化粧品にもレチノールが含まれている製品がありますが、トレチノインは通常、市販の製品に含まれるレチノールの50倍から100倍の効果があるとされています。
トレチノイン使用時の反応
トレチノインを使用すると、皮膚のターンオーバーが加速されるため、数日後には赤みが出たり、角質が剥がれ落ちたり、ヒリヒリ感が生じることがあります。この現象は、トレチノインが正常に作用している証拠であり、レチノイド反応と呼ばれます。 この反応は一時的なものであり、通常、数日から数週間で落ち着くことが多いです。使用開始後1～3日以内に反応が現れ、1～2週間ほどでこの反応のピークが訪れます。その後、赤みや剥がれは次第に収まってきます。
トレチノインの効果
トレチノインは、しみ、にきび、毛穴の開き、小じわの改善に効果が期待される成分です。
- しみ：老人性色素沈着、炎症後色素沈着、肝斑などのしみの改善に役立ちます。
- にきび、毛穴の開き：皮脂の分泌を抑える働きがあるため、にきびや毛穴の開きの改善が期待されます。
- 小じわ：コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進することにより、小じわの改善に効果があります。
トレチノイン使用時の注意事項
これらの注意を守り、安全にトレチノインを使用してください。
- トレチノインを使用すると、皮膚に赤みが出たり、角質が剥がれたりすることがあります。これらは通常の反応ですが、症状が重い場合は使用を中止し、皮膚科医に相談してください。
- 乾燥が強く出ることもありますので、その際はしっかりと保湿を行ってください。
- 紫外線による色素沈着が起こりやすくなるため、日焼け止めを使用するなど、しっかりと対策をしましょう。
- 妊娠中や授乳中の方は使用を控えてください。
トレチノインの使い方（使用回数）
毎晩、洗顔してからスキンケアを行った後に、トレチノインを薄く患部に塗ってください。優しく塗るようにし、強く刷り込まないように注意してください。
ハイドロキノンとトレチノインの併用について
しみの治療においては、トレチノインの単独使用ではなく、ハイドロキノンとの併用でより高い効果が期待できます。トレチノインを塗った後、約10分乾かしたら、次にハイドロキノンを患部に塗布するようにしてください。
ハイドロキノン・トレチノインの費用
全ての施術は保険適用外になります ※表示価格は税込みです
ハイドロキノンとトレチノインを併用することでしみ治療の効果が高まります。
フォトフェイシャルとの併用治療
当院で実施しているフォトフェイシャルM22ステラと併用することで、しみ治療の相乗効果が得られやすくなります。詳しくは以下のページをご覧ください。
