小児の頃に水ぼうそうにかかった際、水ぼうそうが治ったあともウイルスが体内に潜伏しているものです。帯状疱疹はその水ぼうそうのウイルスによって発症することが主な原因です。体内にいるウイルスが、免疫力が低下したことなどが引き金となり再度活動をしはじめ発症します。
その他にも、肉体的、精神的な疲労、ストレス、ケガや病気、手術をすることで発症の引き金となることがあります。
主な症状
主な症状としては、皮膚に発疹が出てきて、かゆみを伴ったり、ピリピリまたは、チクチクとした痛みを感じます。
更に、時間の経過とともに症状が出た部分に次のような症状が表れます。
- 皮膚に赤い発疹が現れるが、痛みやかゆみはない
- 皮膚に赤い発疹が現れ、かゆみはないが、痛みがある
- 皮膚に赤い発疹が現れ、かゆみがあるが、痛みはない
- 皮膚に赤い発疹が現れ、かゆみと痛みの両方共の症状がある
これらの症状は、主に胸から背中、腹部に現れることが多くあります。
他には顔(とくに目のまわり)や手、足にも見られることもありますが、身体の左右どちらか一方のみに現れ、同時に2か所以上に発症することはほとんどないことが特徴です。
時間の経過とともにやや盛り上がったような赤い湿疹ができ、水疱になり、そこが破れることで皮膚がただれ、かさぶたになるというように進行して行く場合もあります。
痛みやかゆみ、症状の程度は人によって様々ですが、症状が初期の段階で、別の皮膚疾患と自己判断し治療が遅れることで症状が重くなるケースもありますので、早めに専門医にかかることをおすすめします。
また、皮膚の症状が改善した後も痛みだけが残る「帯状疱疹後神経痛」になることもあります。
治療方法
帯状疱疹の基本的な治療方法としては、投薬療法を行います。
抗ヘルペス ウィルス剤 |
ウィルスが増殖することを抑える |
---|---|
消炎鎮痛剤 | 炎症を抑える |
基本的には上記の2種類の薬剤を症状に応じて処方します。また、症状が重い場合は、ステロイドを内服していただいたり、神経の局所麻酔治療を取り入れることもあります。
帯状疱疹は自分ではなかなか判断しにくいことも特徴ですが、早く治療を始めることによって、症状が重症化するのを防ぐことが可能です。少しでもおかしいな?と思った際は、痛みを我慢せずに、皮膚科を受診することをおすすめします。